【7/25】 実践講座 :LDA2018 2限目

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「企画のいろはを学ぶ」基礎講座から5日経った7月25日水曜日の夕方、この日も定員を超える参加者が集まり、企画のつくり方を学ぶ方々で教室は賑やかになりました。

1限目でインプットした内容を元に、今日は実際に手と頭を動かしながらどんどん書き出していくワークスタイル。
どんな企画が生まれてくるのか、みんなワクワクしています。

 

2限目 実践講座:企画をつくってみる

2限目の講師はNPO法人福岡テンジン大学の学長、岩永真一さん。
「ごみ拾いをしていたら大学の先生になった」という嘘のような本当の経歴を持つ岩永さんは、九州大学・九州産業大学・北九州市立大学の講師、さまざまな分野での講師、またファシリテーターとしてコミュニケーションや対話の場作りを行ない、「人と“なにか”を繋ぐ」、コミュニケーションデザインを得意としています。
仕事柄年間で作る企画は70個を超えるほど、企画の大ベテランです。

実践を始める前に、おもしろいお話をいくつか紹介してくれました。

 

「企画」と「街」の幸福度の関係?

ここに面白い研究結果があります。
博報堂と慶應大学が共同で、地域生活を左右する40の指標(環境、サービス、インフラ、生活条件など)と地域の幸福度の相関を調べてみる、という研究を行いました。

すると、景観やまちなみが良い地域・知名度が高い地域よりも、地域活動の機会や支援制度が充実した地域の方が、住民の幸福度は高かったというのです。

魅力的な企画がまちに増えると、そこに人が集います。
人が集うと交流が生まれやすくなります。
交流が生まれると人がつながりやすくなります。
人がつながりやすい地域には、地域活動が生まれやすくなります。

つまり、「魅力的な企画が増えると地域活動が生まれやすくなり、地域の幸福度は上がる」ということです!
企画力をアップさせることが地域の幸福度につながることがわかり、ますますやる気が湧いてきました。

 

「3つの迷子」にならないための大切な3つの要素

企画を考えるとき、大事になってくる要素が3つあります。
“アイデア”と、“調整力”と、“情報力” です。

ここで問題です。
企画を考える中でこれらの割合は、それぞれどれくらいになると思いますか?

答えはこちら…

アイデア:調整力:情報力= 10 : 60 : 30 

アイデアの配分を多く考えられた方もいたかもしれません。
確かに企画はアイデアからスタートしますが、目的を達成していくためにはそのあとの調整力や情報力が機動力となってくるとのこと。
どういうことなんでしょう?

ここに企画に関わらず何かをしようとするときに陥りがちな迷子の種類が3つあります。

  • ゴール(目的)がわからない:「そもそもなんでやってるんだっけ?」
  • 行き方(方法)がわからない:「目的地はわかったけど、じゃあどうすればいいの?」
  • どこにいるのかがわからない:「今がどんな状況かわからない。次何したらいいんだっけ?」

ゴール(目的)と行き方(方法)は経験を積むと解決しやすくなってきますが、「今どこにいるかわからない」というのは経験を積んだ人でも陥りやすいそうです。
そんなベテランが陥る落とし穴でも、一番力になるのは調整力です。
いろいろな物事を進めるときは大抵1人でなく誰かと一緒に進めることが多いと思います。
他者と一緒に関係性をもって進めていくためにも、調整力は大切な要素なんですね。

みなさんふむふむと頷きながら話に聞き入っているようです。

 

企画をつくるためには(ふりかえり)

1限目でもまっくすさんがお話してくれたことですが、大切なポイントをここで再度振り返ってみます。

①まずはゴールを決めること
5W1Hを明確にすること

企画を考えるときにはここに行きたい!と目標を決めましょう。
そしてそこに行くために、迷子にならないために、中学校で習うような5W1Hが実は非常に有効です。
今回のワークでは主に5W1Hを軸にしながら企画づくりを体験していきます。

イベントには必ず「成果」があります。

  • 誰に、どうなってほしいのか
  • 何を伝えたいのか、届けたいのか

そのためにどんな企画にするのか。
世の中参加者目線に立った企画はそんなにないそうです。
そうならないためにも、ワークの中で5W1Hをしっかり学んで行きましょう!

 

実践1:企画の種「アイデア」を出す

最初にアイデア出しから始まります。
テーブルに配布されている付箋に、1キーワード1枚ずつアイデアを出してみましょう。
キーワードは、

  • 興味があるもの、好きなもの
  • ほっとけないもの、変えたいもの
  • 仕事としてやらなきゃいけないもの

など。こんなことやりたいな、あったらいいなを、書けるだけ書いていきます。

5分後、みなさん書いたアイデアをグループの中で発表し合います。

「退職後で家にいる男性を外に引っ張り出したい!」
「女性のリーダーがもっと増えたらいいな」
「空き家が増えているのが気になる」

などなど、たくさんのアイデアの種が出ていました。

発表しながら、みんなが頷いてくれたり共感してくれたりして発表の雰囲気のよかったアイデアは、実際に企画としても受け入れてもらいやすいものになるそう。

 

実践2:Why? Who? How?と、企画のタイトル

これからいよいよ実践編に入っていきます。
ワークには「企画をやったことがない人でも企画できちゃうワークシート」を使用。

さきほど出したアイデアの中から一つだけ選び、それを元に、5W1Hの中でもWhy?「なぜやるのか」Who?「どんな人を対象にしているのか」How?「どんなふうに伝えるのか」、最後にタイトルまで書いてみます。

タイトルやキャッチコピーをつけるのは苦手な方が多いかもしれません。
しかし岩永さん曰く、「集客は、タイトルで決まる!」と言っても過言ではないくらい大事なものなのだそう。
ここで一つ、とある化粧品の折り込みチラシの事例をお話してくれました。

 

タイトルのポイント

Aのチラシの時の販売数を1として、キャッチコピーだけを変えたBとCのチラシでの販売数を比較した時、それぞれの販売数がどう変化したか、という事例です。
Bは、Cは、Aと比べてどれくらい売れたのでしょうか?
結果はこちら。

キャッチコピーを変えただけ!それだけで、Aが100%のとき、Cは247%も売れたということなんです!
企業の売上額を考えるとこれはとてつもない事実です。
Cのキャッチコピーはどんなところが良かったんでしょうか?

タイトルやキャッチコピーは、具体的に、どんな人の心に突き刺さるように言葉を選ぶのか、というのがポイントになります。
残念ながら世の中の多くの行政・自治体のイベントの広告を見たとき、「パッとしないなぁ」と感じる方、多いのではないでしょうか。
これはイベントの対象が「市民全員」になっていることが原因であると言います。
これは行政の宿命なので仕方がないところでもあるのですが、全員に来て欲しいがために、全員に刺さりにくい言葉になっているのだそうです。
「宗像に住んでいる、あそこの地域の、子どもたち、中でも小学校高学年、さらに化学の好きな子!」
とすれば、そういう子たちに刺さる言葉になるはずなんですが、現実そうなっていないことがほとんど。
行政や自治体のイベントでも、ターゲットをちゃんと意識すれば、そういう言葉にできるそうです。
どんな人に来て欲しいか、どんな人を対象にしているか、対象者をとことん細かくすることが大切で、あとはその人の心に突き刺さるタイトルやキャッチコピーにしていくだけとのこと。

これらのヒントはインターネットの通販のサイトや、本のタイトルや帯に何と書いてあるのかを見ると参考になると、岩永先生は教えてくれました。

これはテクニックなので、訓練すればするほど上達するそうです。
イベント企画の度にしっかり考えたら上手くなる!ということなので、意識して練習していきたいですね。

さて、これを踏まえて企画シートを埋めていきます。制限時間は10分!
みなさん真剣にシートを埋めていきます。

実践編で大切にすることは「なんでもいいから書いてみる」ということです。
量は質を生むとのことで、なんでもいいから書いていくと、どんどん言葉が出てくるようになるといいます。
制限時間内に用紙の空欄を「埋める」ことを意識して書く書く書く。
書いていることの質が低くてもいいんです。
これは実践すればするほど伸びるそうで、仕事として同じ工程を年間60本以上こなす岩永さんくらいになるとすらすら書けるようになるとのことです。すごい。

 

そうこうしているうちに10分終了!
企画のアイデア
→Why?なぜしたいのか、その理由
→Who?誰に伝えたいのか
→How?どんなことをして伝えるのか
→そのタイトルは…
これらを1人1人グループの中で発表し合います。

一通り発表が終わったら、今度は各発表者に「ここはどういうこと?」と質問したり、「こういうところがいいですね」と褒めたり、「ここはこうしてみるのもいいのでは?」とアドバイスしたりし合います。みんな楽しそう。

ワーク終了前に、各グループで「この企画良かった!」と選ばれた企画を発表してもらいました。

講座が始まって1時間くらいでつくられた企画にも関わらず、こんな理由で、誰に対して、こんなことをやってみたいという、聞いている方もわくわくするような企画が発表されていました。
この手順で企画書を起こす回数が多ければ多いほど、洗練された企画がつくれるようになるといいます。

いったんここでワークは終了。たくさん頭を使ったところで、待ちに待った食事の時間です。

 

食事&交流タイム

食事を提供してくれたのは岬のね〜ちゃん。大皿に盛り付けられた鮮やかなオードブルに一同目を輝かせました!

イカコロッケ、マビキ(シイラ)のフライ、マグロの角煮、イカの炊き込みご飯のおにぎり、かぼちゃの煮付けなどなど…
地のものを美味しくいただけるって幸せですね…。海の幸、山の幸に囲まれる宗像は本当に素晴らしい地域だなぁと思いました。
参加者同士や先生との交流も兼ねて、食事をみんなで楽しみました。

 

まとめ

実践編は主に、

  • 頭の中にあるものをとにかくたくさん書き出すこと(質より量が大事)
  • 企画の対象者は具体的に、細かく絞ること
  • そして企画を進めるにあたって、周りの人や環境との調整力をつけること

を学びました。
企画の作り方も、タイトルのつけ方も、最初はかなり時間がかかるけど繰り返し繰り返し挑戦していくことで確実に上達していく技術です。
センスではなく、「頑張れば誰でも上手くなる!」という点に勇気付けられた人も多かったのではないでしょうか。

 

次回はいよいよ添削です!
3限目より事前に、添削してもらいたい人は企画書を提出してもらい、当日詳細を伝えながら白石先生に添削していただくというプレミアムな内容になっています。
今回の体験を持ち帰り、どんな企画書が持ってこられるか楽しみです!

今回貴重な実践編ワークをしていただいた岩永先生、ありがとうございました!!

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